仔猫のあくび

駅炎上ぉぉぉ！《続き》　[日々の戯言・・・] [編集]

（炎上する前の駅東口）

仕事柄、早速駅の様子を撮りに行ったお客さんの写真を多く見た。
まるで、原爆資料館や図書館などで見た、空爆後の写真を見るような気がした・・・。

病院へ行く前に、仔猫たちも人工地盤に上がって、駅の様子を見に行った。
近づくにつれ、焦げ臭い匂いがする。。。
人工地盤の上にも、焼けた紙くずや建物の破片が散乱している。

「それ」があったから見えなかったものが、普通に見える不思議さを感じながら近づいてみると、
携帯やカメラを片手にした野次馬がたくさん居て、その数が減る様子は無かった。

色々なニュース記事を読んでみると、この三角屋根の駅舎は、
現存する三角屋根の駅舎としては最後で、大変貴重な物だったらしい。
更に、２００５年末には、５～６年後に改修予定という事で、
市やＪＲ側との話し合いがまとまっていたらしい。

一番下の写真の、コンクリート４階建のビル横にあった倉庫が出火元。

この寒い時期にお金もなく、行きたい所にも行けず、お腹も空いてムシャクシャした・・・という、
犯人の気持ちも分からなくもない・・・。
しかし、放火の罪で刑務所に入り、出所後すぐにまた放火・・・・。
刑務所に戻れば食べる物もあると考えたらしいが、そんな単純な考え方をしてもいい歳だろうか。

自分自身も戦争を体験した世代のはずだ。
空爆による火災で、何もかも無くしてしまったという経験はなかったのだろうか。
今日来たお客さんの中には、戦時中の思い出がたくさん詰まっていると話す人もいたのに・・・。

確かに老朽化に伴い、不便さや汚さを感じていた駅舎ではあるけれど、
戦火を逃れてきた駅舎が、こんな形で消失してしまうとは・・・。本当に残念に思った。

唯一の救いは、ホーム下に位置していた店舗や改札口などは無事だったという事と、
怪我人が一人も出なかったという事・・・かな。。。。